ヒューマン
ヒューマン(英: Human)とは、ドラガリアロストの世界に登場する種族。現実世界でいうところの人類、あるいはヒトに酷似した外見や生活習慣を持つ。
概要[編集 | ソースを編集]
いわゆる「ヒト」であるが、作中では人(ひと)という言葉はヒューマンやフォレスティアなど複数の種族を総称した呼称となっており、「人間然とした人間」のことは一貫してヒューマンと呼称されている。ただし、ビコウオウなど外見的にヒューマンとの相違点がないものの魔獣として分類される者も存在しており、外見的な特徴のみがヒューマンを定義するものではない。
ドラガリアロストの世界においてもっとも繁栄している種族であり、個体数も多い。ただしこの世界の支配者であるわけではなく、実質的にはドラゴンの支配を受けている種族であると言える(これはフォレスティアなど大半の種族で共通[1])。
ヒューマンの文化[編集 | ソースを編集]
南北グラスティア大陸、ヒノモトなどの作中世界において最も個体数の多い種族として、国家や都市といった比較的大規模な生活圏を形成することが特徴。その維持のためにある程度の文明を利用することも普通である。
しかし、現代における文明水準は自然環境に影響を与えるというほどではなく、自然との共生を行いつつ生活圏を維持する程度に留まっている。1000年前の第一次封魔戦争以前には現実世界の人類を凌駕するほどの高度な機械文明を操っていたが、魔神の活動による地上の荒廃、およびそれに続くエリュシオンとの契約と文明の放棄により大きな技術衰退を経たものが現在のヒューマンの文化の根幹を為している。ただし、機械文明当時の遺物も各地に少数ながら存在し、その発掘や復元によって外貨を獲得する絢爛都市シャンゼリアのような地域も存在する。
南北グラスティア大陸のヒューマン文化においては、大半の地域でイリア教が信仰されている。イリア教から派生した季節行事も行われており、南グラスティア大陸における星竜祭はヒューマンにとって冬の風物詩として親しまれる一方、フォレスティアには馴染みのない文化として認知されている。また、ヒューマン国家であってもイリア教を信じない地域も少数ながら存在しており、該当地域において巫女とされるアマネも星竜祭についての馴染みが薄い[2]などの描写が見られる。
戦闘時に利用する武器種は傾向として剣や斧が多めとなっており、国家や軍など集団への所属、あるいは自然の開拓などの文化的側面を反映したものと考えられる。また、銃の使用も特異的である[3]。
身体的特徴[編集 | ソースを編集]
いわゆるヒューマノイドであり、おおよその特徴も現実世界のヒトと同様。寿命は数十年程度であり、60代程度で老年に分類される。ただし、呪いや術式により一般的な寿命の概念から逸脱した個体も存在する。
身体能力は比較的高く、ルクレツィアなどの文化人が魔獣退治を気分転換と称したり、ピアチェやエリアスなどの年端の行かない少年少女が(ストーリー上でも)魔獣と対峙する場面も多い。しかし一般の村人などは魔獣に対して全くの無力であり、身体能力を発揮するためには鍛錬や資質などが必要と思われる[独自研究?]。
「マナ」と呼ばれるエネルギーに対しては比較的に鈍感な反応を見せ、特異的に扱いに長けた者は存在するものの、種族的に大きく依存または支配的ではない。このことが過去にドラゴン(マナに大きく依存する)と機械文明(マナを乱す)という形での対立を生み、今日に至る文明の衰退の一因となった。とはいえ一般的な魔法程度ならば問題なく扱え、ヒューマン特有の文化的発展の性質を交えた儀式魔法や魔法学など、理論体系に沿った学術的な魔法利用という新たな文明を獲得するに至っている。
なお、コラボイベントにより来訪するそれぞれの「異界の人物」たちは、大半がヒューマンと共通する外見でありながら具体的に種族について言及されたことはない[4]。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- イリア教
- 機械文明