「コンビ・カップリング-ザイアマ」の版間の差分

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(とりあえず作ってみました。主観まみれで恥ずかしいですが、他にも続いてくれる人がいると信じて――!)
 
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彼らの対話が初めて公式で描かれた、そして彼らにとっての初対面<ref>ザインフラッド(星竜祭Ver.)キャラスト3話のザインフラッドの回想にて、この時が初対面であったことが示唆されてる</ref>が描かれた物語は、キャッストの「カワイイは正義」となる。
 
彼らの対話が初めて公式で描かれた、そして彼らにとっての初対面<ref>ザインフラッド(星竜祭Ver.)キャラスト3話のザインフラッドの回想にて、この時が初対面であったことが示唆されてる</ref>が描かれた物語は、キャッストの「カワイイは正義」となる。
  
 
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 まだアマネがドラゴンを滅ぼすべく躍起になっていた頃<ref>当人のキャラスト4話で初めて自分はドラゴンをもっと知るべきと考えるため、4話未満の状態と思われる</ref>であり、偶然ペロとチロと出会ったときは、ドラゴンの弱点を調べるべく、無警戒な彼らを連れ去ろうとした。
まだアマネがドラゴンを滅ぼすべく躍起になっていた頃<ref>当人のキャラスト4話で初めて自分はドラゴンをもっと知るべきと考えるため、4話未満の状態と思われる</ref>であり、偶然ペロとチロと出会ったときは、ドラゴンの弱点を調べるべく、無警戒な彼らを連れ去ろうとした。
 
  
 
けれどその直後、お腹を空かせたらしいペロとチロに対し、アマネはやむなくスープを作って振る舞う。美味しそうに食べる様子にアマネは喜び、もよおしてきた彼らを慌てて中庭へ連れ出す、眠そうな彼らを寝かしつけるなど、次第に彼らをドラゴンとしてではなく、「手のかかる子供たち」として扱うようになっていく。
 
けれどその直後、お腹を空かせたらしいペロとチロに対し、アマネはやむなくスープを作って振る舞う。美味しそうに食べる様子にアマネは喜び、もよおしてきた彼らを慌てて中庭へ連れ出す、眠そうな彼らを寝かしつけるなど、次第に彼らをドラゴンとしてではなく、「手のかかる子供たち」として扱うようになっていく。
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その背へ「ふむ……ドラゴンの弱点……」とザインフラッドが呟き、気持ちよさそうに眠るペロとチロを見つめながらアマネの意識の変化を感じ取ったエルフィリスが微笑むところで、ストーリーは一応の終わりを見せる。
 
その背へ「ふむ……ドラゴンの弱点……」とザインフラッドが呟き、気持ちよさそうに眠るペロとチロを見つめながらアマネの意識の変化を感じ取ったエルフィリスが微笑むところで、ストーリーは一応の終わりを見せる。
  
 
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 が……
が……
 
 
===協力関係===
 
===協力関係===
 
やはりドラゴンを守る者としてはアマネの発言を見過ごせなかったのか、ザインフラッドがエルフィリスからアマネの身の上を聞いていたことが、ザインフラッド(星竜祭Ver.)のキャラストにて明らかになる。
 
やはりドラゴンを守る者としてはアマネの発言を見過ごせなかったのか、ザインフラッドがエルフィリスからアマネの身の上を聞いていたことが、ザインフラッド(星竜祭Ver.)のキャラストにて明らかになる。
  
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 トナカイとサンメテオールとして、クラウ達のプレゼント配りを手伝うべく聖城を出ようとするザインフラッド達へ、アマネが「ドラゴンのサンメテオールなど危険でしかない」と止めに入る。ドラゴンへの侮辱と憤るザインフラッドだったが、同時に「アマネの身の上を思えば無理もないこと」と彼女の思想を否定することはなかった。なお、周囲の反応からして、この時点で既にアマネはキャラスト5話を経た後のようであるため、敵意があってドラゴンを貶めたわけではないことは、ユーザーには伝わるだろう。
  
トナカイとサンメテオールとして、クラウ達のプレゼント配りを手伝うべく聖城を出ようとするザインフラッド達へ、アマネが「ドラゴンのサンメテオールなど危険でしかない」と止めに入る。ドラゴンへの侮辱と憤るザインフラッドだったが、同時に「アマネの身の上を思えば無理もないこと」と彼女の思想を否定することはなかった。なお、周囲の反応からして、この時点で既にアマネはキャラスト5話を経た後のようであるため、敵意があってドラゴンを貶めたわけではないことは、ユーザーには伝わるだろう。
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 当ストーリーでは、ザインフラッドの過去の掘り下げが成されている。
 
 
 
 
当ストーリーでは、ザインフラッドの過去の掘り下げが成されている。
 
  
 
かつて集落を滅ぼした部族がシゾル族という名であること、そしてなぜ襲撃されることになったのかが明確になる。ドラゴンは恵みをもたらすだけの存在ではない、その力が及ぼす影響を正しく把握していなければアマネやシゾル族の言うようにドラゴンは厄災にもなりうるのだということを、ザインフラッドは本当の意味で理解することになる。
 
かつて集落を滅ぼした部族がシゾル族という名であること、そしてなぜ襲撃されることになったのかが明確になる。ドラゴンは恵みをもたらすだけの存在ではない、その力が及ぼす影響を正しく把握していなければアマネやシゾル族の言うようにドラゴンは厄災にもなりうるのだということを、ザインフラッドは本当の意味で理解することになる。
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シゾル族と別れた後、駆けつけてきたユーディルとアレクシスによって、ザインフラッドはアマネが自分たちの身を案じていたために出発を止めようとしていたことを知る。
 
シゾル族と別れた後、駆けつけてきたユーディルとアレクシスによって、ザインフラッドはアマネが自分たちの身を案じていたために出発を止めようとしていたことを知る。
  
 
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 そしてその夜、ザインフラッド達が星竜樹を見上げていると、一つの小さな影が。
そしてその夜、ザインフラッド達が星竜樹を見上げていると、一つの小さな影が。
 
  
 
ペロとチロに飛び掛かられて倒れたその人物は、朝にザインフラッドと衝突したアマネであった。
 
ペロとチロに飛び掛かられて倒れたその人物は、朝にザインフラッドと衝突したアマネであった。
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シゾル族を案じたことに対し、たとえその想いが己の仇に対してであってもアマネにとっては大切な民なのだから当然の感情だと肯定してくれたザインフラッドへ、アマネは重大な誓いを立てる。
 
シゾル族を案じたことに対し、たとえその想いが己の仇に対してであってもアマネにとっては大切な民なのだから当然の感情だと肯定してくれたザインフラッドへ、アマネは重大な誓いを立てる。
  
 
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 '''「ザインフラッド……いや、竜の守り人よ。お前に誓おう。'''
'''「ザインフラッド……いや、竜の守り人よ。お前に誓おう。'''
 
  
 
'''  わらわは、奇跡の御子として、お前の務めに協力すると!」'''
 
'''  わらわは、奇跡の御子として、お前の務めに協力すると!」'''
  
 
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 アマネの申し出を受けるよりも先に、ドラゴンと敵対する国の代表者である彼女の立場を気遣うザインフラッド。けれど「ドラゴンによる悲しみを無くす」当初の目的からは逸れていないことを述べるアマネは、改めて手を差し伸べる。
アマネの申し出を受けるよりも先に、ドラゴンと敵対する国の代表者である彼女の立場を気遣うザインフラッド。けれど「ドラゴンによる悲しみを無くす」当初の目的からは逸れていないことを述べるアマネは、改めて手を差し伸べる。
 
  
 
その器の大きさに感謝するとともに、「まさに奇跡の御子の名にふさわしい」と褒めちぎるザインフラッドへ、アマネは照れながら笑い、誤魔化すように話題を逸らして、ペロとチロへ手作りのおもちゃをプレゼントするのであった。
 
その器の大きさに感謝するとともに、「まさに奇跡の御子の名にふさわしい」と褒めちぎるザインフラッドへ、アマネは照れながら笑い、誤魔化すように話題を逸らして、ペロとチロへ手作りのおもちゃをプレゼントするのであった。
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更に最後に、ザインフラッドが「悪い子」という地雷を踏んでしまうが、アマネはすぐに許している。ザインフラッドに悪気がなく、子供扱いする意図があったわけではないと理解したからなのだろう。
 
更に最後に、ザインフラッドが「悪い子」という地雷を踏んでしまうが、アマネはすぐに許している。ザインフラッドに悪気がなく、子供扱いする意図があったわけではないと理解したからなのだろう。
  
ザインフラッドは星竜祭の軌跡を感じながら、大切な子竜たち、そしてアマネと共に聖なる夜を過ごすのだった。
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プレゼントを切らしてしまったザインフラッドへ、お前たちの無事こそが贈り物だと笑うアマネ。
  
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ザインフラッドは星竜祭の奇跡を感じながら、大切な子竜たち、そしてアマネと共に聖なる夜を過ごすのだった。
  
☆4キャラのキャラストでありながら、テキスト量が多く、起承転結をしっかりと描かれており、過去・現在・未来について触れるなど、内容も非常に濃いものとなっている。
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 ☆4キャラのキャラストでありながら、テキスト量が多く、起承転結をしっかりと描かれており、過去・現在・未来について触れるなど、内容も非常に濃いものとなっている。
 
===日常===
 
===日常===
 
後に実装された護符は、聖城で過ごすペロとチロの日常の一コマといった感じだが、彼らをお世話する人物として描かれている者は、ザインフラッドではなくなんとアマネ。
 
後に実装された護符は、聖城で過ごすペロとチロの日常の一コマといった感じだが、彼らをお世話する人物として描かれている者は、ザインフラッドではなくなんとアマネ。
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ストーリーはアマネの独白形式となっており、以前は飲んでくれたスープを飲もうとせずぐずるペロとチロに、美味しく食事をしてもらう為に頑張るアマネの姿を見られる。
 
ストーリーはアマネの独白形式となっており、以前は飲んでくれたスープを飲もうとせずぐずるペロとチロに、美味しく食事をしてもらう為に頑張るアマネの姿を見られる。
  
 
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 護符に登場しないザインフラッドは留守中ということになっており、その間のペロとチロの世話を、ザインフラッドに任されたのだとアマネは言う。
護符に登場しないザインフラッドは留守中ということになっており、その間のペロとチロの世話を、ザインフラッドに任されたのだとアマネは言う。
 
  
 
自身の記憶力の良さを活かし、工夫を凝らして見事にトラブルを解決するなど、ザインフラッドの信頼に応えようとするアマネの誠実さも見て取れる。
 
自身の記憶力の良さを活かし、工夫を凝らして見事にトラブルを解決するなど、ザインフラッドの信頼に応えようとするアマネの誠実さも見て取れる。
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ザインフラッドから特徴を聞いていたのか、自分で気付いたか、一見するとどちらがどちらか分からないペロとチロを、アマネは見分けることができているようだ。
 
ザインフラッドから特徴を聞いていたのか、自分で気付いたか、一見するとどちらがどちらか分からないペロとチロを、アマネは見分けることができているようだ。
  
 
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 アマネのペロとチロへの慈愛、及びザインフラッドとの信頼関係、ただ可愛がるだけでなく能力を活かして困難に対応するなど、500字以内という限られた文字数の中に、母親力の高さをぎゅっと詰め込んだ一枚となっている。
アマネのペロとチロへの慈愛、及びザインフラッドとの信頼関係、ただ可愛がるだけでなく能力を活かして困難に対応するなど、500字以内という限られた文字数の中に、母親力の高さをぎゅっと詰め込んだ一枚となっている。
 
 
==具体的にどうヤバいのか==
 
==具体的にどうヤバいのか==
 
*初対面時から肩書きが'''ドラゴン滅亡を目指す御子と竜の守人'''という、対のものになっている(カワイイは正義より)
 
*初対面時から肩書きが'''ドラゴン滅亡を目指す御子と竜の守人'''という、対のものになっている(カワイイは正義より)
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*ザインフラッドの発言に対してのアマネの反応が大きく異なる(カワイイは正義、ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
 
*ザインフラッドの発言に対してのアマネの反応が大きく異なる(カワイイは正義、ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
 
**初対面時、ザインフラッドに感謝され、褒められた際には「感謝せよ!」「そうだろう」と得意そうにしていたアマネが、星竜祭では「そ、そうか……?」「照れるではないか……」と返しており、謙虚でいじらしい姿を見られる
 
**初対面時、ザインフラッドに感謝され、褒められた際には「感謝せよ!」「そうだろう」と得意そうにしていたアマネが、星竜祭では「そ、そうか……?」「照れるではないか……」と返しており、謙虚でいじらしい姿を見られる
**また、子供扱いするようなことを言われた際には、初対面時は怒った後に用事を思い出して去ってしまったが、星竜祭では直後に謝罪されたこともあり、「まったく……」と半ば呆れながらもすぐに許している
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**また、子供扱いするようなことを言われた際には、初対面時は怒った後に用事を思い出して去ってしまったが、星竜祭では直後に謝罪されたこともあり、「まったく……」と半ば呆れながらも、すぐに笑って許している
 
**これらの反応の違いは、初対面時から星竜祭までの間に、二人が築いてきた関係性を想像させてくれる
 
**これらの反応の違いは、初対面時から星竜祭までの間に、二人が築いてきた関係性を想像させてくれる
 
*キャラスト1話冒頭で「星竜祭を大切な人と過ごしたかった」と言っていたザインフラッドが、キャラスト5話の最後に、元々大切な存在だと言っていたペロとチロの他、アマネとも共に過ごしている(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
 
*キャラスト1話冒頭で「星竜祭を大切な人と過ごしたかった」と言っていたザインフラッドが、キャラスト5話の最後に、元々大切な存在だと言っていたペロとチロの他、アマネとも共に過ごしている(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
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**<s>幻覚が公式設定となった瞬間である</s>
 
**<s>幻覚が公式設定となった瞬間である</s>
 
**ザインフラッドにとってペロとチロは生涯をかけて守っていくべき、命より大切な存在であり、その彼らを預けるということは、アマネへの信頼の証に他ならないだろう
 
**ザインフラッドにとってペロとチロは生涯をかけて守っていくべき、命より大切な存在であり、その彼らを預けるということは、アマネへの信頼の証に他ならないだろう
**そしてアマネもまた、その信頼に応えようと尽力しており、互いの信頼の深さを見ることができる
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**そしてアマネもまた、その信頼に応えようと尽力しており、かつてドラゴンの滅亡を志した御子と竜の守り人の、奇妙でありながらも温かな絆を垣間見ることができる
 
*アマネはペロとチロの見分けがついている(アマネの子守奮闘記より)
 
*アマネはペロとチロの見分けがついている(アマネの子守奮闘記より)
**正直言って筆者もどちらがどちらかわからない。恐らく他に見分けられる者はザインフラッドだけだろう。アマネの彼らへの愛情の深さが伺える
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**恐らく他に見分けられる者はザインフラッドだけだろう。アマネの彼らへの愛情の深さが伺える
 
**子竜たちを我が子のように可愛がり、献身的に世話をするアマネに、もはやドラゴンを憎き敵としていた頃の面影はない。少女の姿でありながら、彼女は子竜たちの母なのだ
 
**子竜たちを我が子のように可愛がり、献身的に世話をするアマネに、もはやドラゴンを憎き敵としていた頃の面影はない。少女の姿でありながら、彼女は子竜たちの母なのだ
 
*ザインフラッドが自分を変えた人物であることを、アマネははっきり自覚している(アマネの子守奮闘記より)
 
*ザインフラッドが自分を変えた人物であることを、アマネははっきり自覚している(アマネの子守奮闘記より)

2021年9月8日 (水) 09:14時点における版

プレイアブルキャラクターのザインフラッドアマネのカップリング、またはコンビについて語るページ

カップリング寄りであり、主観が強めです

ここがヤバい!

  • お互いに正反対の身の上でありながら、幼いドラゴン達を通じて絆を深めていく
  • 二人とも子竜たちを我が子のように大切にお世話している。家族か????

キャラクター像

ザインフラッド

  • 「竜の守り人」という、ドラゴンの加護を得て生活していた、ドラゴンを守る使命を帯びる一族の末裔。
  • 敵対する部族によって集落を襲撃され、故郷と同胞と加護竜を失った。そのため一族の最後の生き残りであり、加護竜の遺児であるペロとチロをたった一人で守りながら、子竜たちの安住の地を求めて聖城を訪れた。
  • 竜の守り人にとってドラゴンは信奉の対象であり、ペロとチロへもただ使命を果たすために私情を挟まず世話をしているつもりだったが、やがて自身の中の父性に気付き、ペロとチロの「父親」として改めて愛情を持って育てるようになる。
  • 性格は冷静沈着、かつ極めて温厚で素直。相手の思想がどんなに自分とかけ離れていても、相手の立場に立って物事を考えることができる、思いやりに溢れた人物。
  • 一人称は「俺」で二人称は基本的に「お前」、ペロとチロ以外の子供に対しては「君」。淡々とした言葉遣いで話すが、老婆に対しては「ご婦人」と呼んで敬語で話すなど、状況によって使い分けている。

アマネ

  • ドラゴンと敵対し、その滅亡を目指す小国の代表者である、「奇跡の御子」。幼い姿だが24歳。
  • ドラゴンに故郷を滅ぼされ、家族も仲間も失った過去がある。その後は同じ境遇の人々が暮らす小国に身を置き、ドラゴンによって悲しい思いをする人がこれ以上増えて欲しくないと考え、ドラゴンを滅ぼす足がかりを得るために聖城を訪れた。
  • ドラゴンは人に害を為し、悲しみを生む存在でしかないと信じており、ドラゴンのことを知ろうなどドラゴンを擁護するような助言は全て切り捨てている。[1]
  • 「ドラゴンによる悲しみを無くす」という目的に対して一途で、ドラゴンから人々を守ろうとする優しさを持っている。
  • 一人称は「わらわ」で二人称は「お前」。アルバイト時などは上司を敬う態度を見せるものの、時代がかった言葉遣いは崩さない。

ペロとチロ

  • 先述の通り、ザインフラッドが世話をしている2体の子ドラゴン。
  • 幼いゆえに純粋にして純真。初対面の相手には人見知りで緊張する面もあるが、アマネに対しては、警戒することなく腕の中へ飛び込んだ。
  • ザイアマのキーマンとなっている。

これまでの遍歴

時系列
実装日 出来事 ここで見れる!
2019年1月15日 出会い キャッスルストーリー「カワイイは正義」
2019年12月12日 協力関係を結ぶ キャラストーリー:ザインフラッド(星竜祭Ver.)
2021年8月27日 アマネとペロとチロの日常 護符「アマネの子守奮闘記」

出会い

彼らの対話が初めて公式で描かれた、そして彼らにとっての初対面[2]が描かれた物語は、キャッストの「カワイイは正義」となる。

 まだアマネがドラゴンを滅ぼすべく躍起になっていた頃[3]であり、偶然ペロとチロと出会ったときは、ドラゴンの弱点を調べるべく、無警戒な彼らを連れ去ろうとした。

けれどその直後、お腹を空かせたらしいペロとチロに対し、アマネはやむなくスープを作って振る舞う。美味しそうに食べる様子にアマネは喜び、もよおしてきた彼らを慌てて中庭へ連れ出す、眠そうな彼らを寝かしつけるなど、次第に彼らをドラゴンとしてではなく、「手のかかる子供たち」として扱うようになっていく。

そこへエルフィリスと共にペロとチロを捜していたザインフラッドが現れる。アマネの素性を知るエルフィリスは慌てるも、アマネが彼らを寝かしつけているだけと知り、見守るに留めた。

ザインフラッドもまた、自分に代わってペロとチロの世話をしてくれたアマネに礼を述べる。「出血大サービスだ、感謝せよ」と得意がるアマネへザインフラッドは不快感を示すでもなく「幼いのに立派な母親のよう」と本人にとっては最大限の敬意を表すが、これに対しアマネは子供扱いされたと怒り、やがて本来の目的を思い出すと「ドラゴンの弱点!」と叫びながら走り去ってしまった。

その背へ「ふむ……ドラゴンの弱点……」とザインフラッドが呟き、気持ちよさそうに眠るペロとチロを見つめながらアマネの意識の変化を感じ取ったエルフィリスが微笑むところで、ストーリーは一応の終わりを見せる。

 が……

協力関係

やはりドラゴンを守る者としてはアマネの発言を見過ごせなかったのか、ザインフラッドがエルフィリスからアマネの身の上を聞いていたことが、ザインフラッド(星竜祭Ver.)のキャラストにて明らかになる。

 トナカイとサンメテオールとして、クラウ達のプレゼント配りを手伝うべく聖城を出ようとするザインフラッド達へ、アマネが「ドラゴンのサンメテオールなど危険でしかない」と止めに入る。ドラゴンへの侮辱と憤るザインフラッドだったが、同時に「アマネの身の上を思えば無理もないこと」と彼女の思想を否定することはなかった。なお、周囲の反応からして、この時点で既にアマネはキャラスト5話を経た後のようであるため、敵意があってドラゴンを貶めたわけではないことは、ユーザーには伝わるだろう。

 当ストーリーでは、ザインフラッドの過去の掘り下げが成されている。

かつて集落を滅ぼした部族がシゾル族という名であること、そしてなぜ襲撃されることになったのかが明確になる。ドラゴンは恵みをもたらすだけの存在ではない、その力が及ぼす影響を正しく把握していなければアマネやシゾル族の言うようにドラゴンは厄災にもなりうるのだということを、ザインフラッドは本当の意味で理解することになる。

そしてなんと、シゾル族は「ドラゴンによって故郷や仲間を失った」者であるため、アマネを擁するドラゴンと敵対する小国に身を寄せていることが判明する。

シゾル族の境遇、そして自身とアマネの接点を知ったザインフラッドは、憎き仇であるはずのシゾル族に対して本気で戦うことができず、結果的にそれが彼らの命を救うこととなった。

シゾル族と別れた後、駆けつけてきたユーディルとアレクシスによって、ザインフラッドはアマネが自分たちの身を案じていたために出発を止めようとしていたことを知る。

 そしてその夜、ザインフラッド達が星竜樹を見上げていると、一つの小さな影が。

ペロとチロに飛び掛かられて倒れたその人物は、朝にザインフラッドと衝突したアマネであった。

気まずい空気が流れ、沈黙する二人。

先に口を開いたザインフラッドは、彼女へ礼を述べ、自分たちを心配する気持ちを汲まなかったことを謝罪する。その素直さに感化されてか、アマネは事情と真意を話し、言葉が悪かったことを謝罪するのだった。

シゾル族がザインフラッドの仇であることを知り、彼らの安否を気に掛けるアマネだったが、戦いをやめたと聞くと、気性の荒いシゾル族がドラゴンから槍を引いたこと、そしてザインフラッドが仇を前に憎しみを封印したことに驚く。

シゾル族を案じたことに対し、たとえその想いが己の仇に対してであってもアマネにとっては大切な民なのだから当然の感情だと肯定してくれたザインフラッドへ、アマネは重大な誓いを立てる。

 「ザインフラッド……いや、竜の守り人よ。お前に誓おう。

  わらわは、奇跡の御子として、お前の務めに協力すると!」

 アマネの申し出を受けるよりも先に、ドラゴンと敵対する国の代表者である彼女の立場を気遣うザインフラッド。けれど「ドラゴンによる悲しみを無くす」当初の目的からは逸れていないことを述べるアマネは、改めて手を差し伸べる。

その器の大きさに感謝するとともに、「まさに奇跡の御子の名にふさわしい」と褒めちぎるザインフラッドへ、アマネは照れながら笑い、誤魔化すように話題を逸らして、ペロとチロへ手作りのおもちゃをプレゼントするのであった。

更に最後に、ザインフラッドが「悪い子」という地雷を踏んでしまうが、アマネはすぐに許している。ザインフラッドに悪気がなく、子供扱いする意図があったわけではないと理解したからなのだろう。

プレゼントを切らしてしまったザインフラッドへ、お前たちの無事こそが贈り物だと笑うアマネ。

ザインフラッドは星竜祭の奇跡を感じながら、大切な子竜たち、そしてアマネと共に聖なる夜を過ごすのだった。

 ☆4キャラのキャラストでありながら、テキスト量が多く、起承転結をしっかりと描かれており、過去・現在・未来について触れるなど、内容も非常に濃いものとなっている。

日常

後に実装された護符は、聖城で過ごすペロとチロの日常の一コマといった感じだが、彼らをお世話する人物として描かれている者は、ザインフラッドではなくなんとアマネ。

ストーリーはアマネの独白形式となっており、以前は飲んでくれたスープを飲もうとせずぐずるペロとチロに、美味しく食事をしてもらう為に頑張るアマネの姿を見られる。

 護符に登場しないザインフラッドは留守中ということになっており、その間のペロとチロの世話を、ザインフラッドに任されたのだとアマネは言う。

自身の記憶力の良さを活かし、工夫を凝らして見事にトラブルを解決するなど、ザインフラッドの信頼に応えようとするアマネの誠実さも見て取れる。

ザインフラッドから特徴を聞いていたのか、自分で気付いたか、一見するとどちらがどちらか分からないペロとチロを、アマネは見分けることができているようだ。

 アマネのペロとチロへの慈愛、及びザインフラッドとの信頼関係、ただ可愛がるだけでなく能力を活かして困難に対応するなど、500字以内という限られた文字数の中に、母親力の高さをぎゅっと詰め込んだ一枚となっている。

具体的にどうヤバいのか

  • 初対面時から肩書きがドラゴン滅亡を目指す御子と竜の守人という、対のものになっている(カワイイは正義より)
    • なおかつ、片やドラゴンに故郷を襲われ、片やドラゴンと敵対する部族に故郷を滅ぼされており、身の上もまるで正反対
    • そんな対立不可避の二人が、子ドラゴンを通じて和やかに交流を持ち始める
    • アマネとペロとチロ、そしてザインフラッドとの出会いは、ドラゴンの子も人の子供と変わらない=ドラゴンも人と同じ存在であると結論付けるためのピースの一つとなったのだろう
  • 子竜たちの父親代わりであるザインフラッドが、アマネを「(ペロとチロの)母親のようだ」と形容している(カワイイは正義より)
    • つまりどういうことだってばよ……!?
  • ザインフラッドはアマネの身の上を思い、アマネもザインフラッド達に危険が及ばないよう気遣っている(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • ザインフラッドはもちろんのこと、アマネも時には自分が悪く思われながらも相手を思いやっている姿を見られる
  • 実は接点があった(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • ザインフラッドはシゾル族によって故郷や同胞、ドラゴンを失っており、アマネはそのシゾル族を自国の民としている。言わば隠された因縁を持っている
    • メインキャラ以外のリリース初期から存在するキャラ同士で、過去絡みの接点が作られることは、非常に珍しい
  • 竜の守り人と奇跡の御子(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • キャラスト5話のタイトル。キャラ同士の対等な関係性を描写する際にはタイトルにキャラ名や肩書きを並べる[4]ものだと相場が決まっている(個人の感想です)
  • 子供への二人称が「君」[5]のザインフラッドが、アマネを「お前」と呼んでいる(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • また、「大人の務め」についてアマネと語り合っていることから、ザインフラッドはアマネに対し、子供ではなく自分と同じ大人として接していることが伺える
    • 見た目は大人と子供で体格差もすごいが、恐らく実年齢は同年代くらい。ザインフラッドは最初からアマネの本質を見ており、見た目や立場に関係なく、アマネという個を評価している結果なのだろう
    • ちなみに、互いの呼び方は「アマネ」「ザインフラッド」、二人称は互いに「お前」であり、喋り口調にも通じるものがある
  • アマネが奇跡の御子として竜の守り人へ協力を誓う(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • 幻覚が公式設定となった瞬間である
    • 当人のキャラストでドラゴンとの共存を宣言したアマネだけでなく、ザインフラッドもまたドラゴンの危険性を理解し、ドラゴンに傷つけられた者へ歩み寄るという成長を見せたことによって、誓いがより重厚なものになっている
    • 最初にザインフラッドと呼び、直後に竜の守り人と言い直しているということは、ペロとチロを守るという竜の守り人の使命への協力と解釈して良いのではないだろうか?
    • だとすれば、今後のアマネの人生にも大きな影響を及ぼすことになるであろうが……。ザインフラッドがそうするに値する相手だと判断したということか。筆者は納得しかない
    • ザインフラッドにとっては願ってもない申し出であろうが、応じるよりも先に彼女の立場を心配している。そんな彼だから、アマネも力になろうと思ったのだろう
  • ザインフラッドの発言に対してのアマネの反応が大きく異なる(カワイイは正義、ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • 初対面時、ザインフラッドに感謝され、褒められた際には「感謝せよ!」「そうだろう」と得意そうにしていたアマネが、星竜祭では「そ、そうか……?」「照れるではないか……」と返しており、謙虚でいじらしい姿を見られる
    • また、子供扱いするようなことを言われた際には、初対面時は怒った後に用事を思い出して去ってしまったが、星竜祭では直後に謝罪されたこともあり、「まったく……」と半ば呆れながらも、すぐに笑って許している
    • これらの反応の違いは、初対面時から星竜祭までの間に、二人が築いてきた関係性を想像させてくれる
  • キャラスト1話冒頭で「星竜祭を大切な人と過ごしたかった」と言っていたザインフラッドが、キャラスト5話の最後に、元々大切な存在だと言っていたペロとチロの他、アマネとも共に過ごしている(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • 星竜祭での掛け合いを通して、アマネが大切な人になったことを示唆しているのではないかと思う
  • ザインフラッドの2Dマイページで、アマネについて触れる台詞がある(ザインフラッド(星竜祭Ver.)より)
    • アマネの芯の強さを称える内容となっている。アマネに対して「彼女」と三人称を使っているため、アマネ本人のいないところで発せられていると思われる
    • ザインフラッドの台詞は、ステータス画面もマイページも、他者についての台詞はドラゴンに関するもので構成されている。そんな中で介入してきたアマネは、ザインフラッドの中で大きな存在となっているのかもしれない
  • アマネとペロとチロの距離が近い(アマネの子守奮闘記より)
    • 護符イラストでは、ペロとチロがそれぞれアマネの膝と手に寄りかかっていて、彼女を慕い甘えていることがわかる
  • ザインフラッドは自分が聖城を留守にする際は、アマネにペロとチロの世話を頼んでいる(アマネの子守奮闘記より)
    • 幻覚が公式設定となった瞬間である
    • ザインフラッドにとってペロとチロは生涯をかけて守っていくべき、命より大切な存在であり、その彼らを預けるということは、アマネへの信頼の証に他ならないだろう
    • そしてアマネもまた、その信頼に応えようと尽力しており、かつてドラゴンの滅亡を志した御子と竜の守り人の、奇妙でありながらも温かな絆を垣間見ることができる
  • アマネはペロとチロの見分けがついている(アマネの子守奮闘記より)
    • 恐らく他に見分けられる者はザインフラッドだけだろう。アマネの彼らへの愛情の深さが伺える
    • 子竜たちを我が子のように可愛がり、献身的に世話をするアマネに、もはやドラゴンを憎き敵としていた頃の面影はない。少女の姿でありながら、彼女は子竜たちの母なのだ
  • ザインフラッドが自分を変えた人物であることを、アマネははっきり自覚している(アマネの子守奮闘記より)
    • 幻覚が公式設定となった瞬間である
    • 反ドラゴン派の自身を聖城へ招き入れたユーディルだけでなく、ザインフラッドもまた、自分を変えた相手だという
    • ザインフラッドの素直で誠実な性格もその要因なのだろう。相手の立場や態度に関係なく、恩義を感じれば礼を述べ、失礼を働いたと思えば謝罪するザインフラッドに、調子が狂うところはあったのかもしれない

まとめ

端的に言うと、

  • 対立してもおかしくない身の上の竜の守り人と奇跡の御子が、
  • 通常なら軋轢の原因になりそうな存在であるペロとチロを通じて交流し、
  • 互いにペロとチロへ父親、母親として慈愛を向け、
  • 立場に関係なく「ザインフラッド」と「アマネ」として親交を深め、
  • なおかつ互いを気遣い、
  • 彼らだけの信頼関係を築いているところが

非常にエモいということです。全人類に彼らの登場するストーリーを読んでほしい。

関連ページ

ザインフラッド

アマネ

脚注

  1. 後にキャラストでドラゴンとの共存を志すようになるが、ここでは対であることを強調するため、キャラストを経ていない状態を綴っている
  2. ザインフラッド(星竜祭Ver.)キャラスト3話のザインフラッドの回想にて、この時が初対面であったことが示唆されてる
  3. 当人のキャラスト4話で初めて自分はドラゴンをもっと知るべきと考えるため、4話未満の状態と思われる
  4. クーガーとハインヴァルト、破天の主と覇心の王など
  5. ザインフラッド(星竜祭Ver.)キャラスト2話、シゾル族の少年に対してのものより